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4)服の上から

Q)服の上からさすっていますが?

A) リンパドレナージュはリンパ管を引き延ばして緊張を加え、その後それを緩めてリンパ管自体が持っているポンプ作用を刺激し、ポンプの収縮回数を増やす方法です。それによってリンパ液を輸送する量を増やしてやることが出来ます。また、リンパ管の端(始まり)はチューリップの花の蕾ように閉じた状態ですが、花びらに糸がついていて、その糸のもう一方は周りの組織に結びついているようなイメージです。組織が引っ張られ糸が引っ張られると、花びらは口を開いた状態になり周囲にある組織液をリンパ管内へ取り込めることが出来ます。
この両方を行うためには皮膚と皮下組織の部分に緊張を加えることが必要になります。衣服の上からさすったとしても充分な緊張を加えることはできません。皮膚に直接接触して、皮膚と皮下組織をずらすことが大切です。皮膚に直接接触しても、その上をさするような方法も皮下組織まで緊張を加えることは難しいといえます。そのためマッサージは直接皮膚に接触することが望ましいのです。同様の理由でオイルやクリームを使用することはしないのです。


 

3)誘導する

Q)誘導するとはどういうこと?

A) リンパ浮腫の大部分は、手術などでリンパ管やリンパ節にダメージを受けてむくみが出ている状態です。体には回復しようとする能力がありますが、むくみが長期間続くということは傷ついたリンパ管などの修復が足りないという事を証明しています。運ぶ力の不足した場所へリンパ液を輸送していっても当然運ぶことは困難ですので、正常な機能を持っているなるべく近い場所へ誘導してあげることが必要になるわけです。
また、誘導していく途中に障害(この場合は傷や火傷)がある場合はそこを避け、その周囲を迂回して進むことになります。いずれにしても腕の場合と脚の場合、顔の場合などケースバイケースなので、状況に合わせた誘導目標とルートを設定することが大切です。
 


2)さする方法

Q) さする方法でセルフマッサージしています

A) さする方法でセルフマッサージをしている方が多くいらっしゃいます。流す方向へさすり上げてやるように指導を受けることも多くあり、イメージし易く、やりやすい方法でもあります。しかし、この方法では摩擦によって部分的な充血が起き、皮膚表面が赤くなってくしまいます。充血は血行が良くなった証明ではありますが、血液循環量の10%発生するリンパ液(組織液)の量を増やす結果にもなります。リンパドレナージュは、この充血を防ぎながらマッサージをすることがコツになります。皮膚の上を滑らさず、皮膚と皮下組織を「ずらす」ように動かすことが重要です。イメージがわきにくい場合は専門的な治療を行っている施術者に1度でもかかることをお勧めします。  


1) リンパマッサージ

Q) リンパマッサージとは?

A) むくみはリンパ管の外に水分が滞っている状態です。リンパマッサージ(ドレナージュ)は体の表面に近い皮下組織にあるリンパ管のネットワークに作用させ、リンパ管の外にあるむくみの液体をリンパ管により多く取り込ませることが目的です。リンパ管ネットワークにダメージを受けている方だけでなく、健康だがむくみが出ている場合にも有効な方法です。リンパ管にダメージを受けている方はダメージを受けている場所を避けて、健康に働いているリンパ節へ誘導することが必要です。具体的な方法はリンパドレナージュの基本をお読みください。