- Aqua Training

水中運動(4)

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水中運動(4)

糖尿病

糖尿病の治療の時に水中運動が他の持久運動より有利な点があります。
ご存じの通り糖尿病では80%以上の方がⅡ型で、薬と体重管理(減量)、食餌管理、運動が治療の基本になっています。運動では筋肉活動によってグルコースがエネルギー源として燃焼されます。これはインスリンを必要としない自然のグルコース分解ともいえ、グルコースの減少を促進するので、糖尿病の治療にとって運動は必要不可欠なものなのです。またⅡ型糖尿病には動脈硬化のリスクがあり、しばしば末梢部位の血流障害によりその部位に重篤なダメージをもたらすことがあります。持久的運動は末梢の毛細血管の血流を増加させるため、血行の改善となり心臓循環系に好影響を与えます。
ただ、末梢性の多発性神経障害のある方がスポーツをする時、足に合わない靴を履いていると末梢部にダメージを与え併発症を引き起こす可能性もあり、そのリスクを回避する意味で素足で行う水中運動は有利といえるのです。
 

静脈系の障害

水中の水圧は静脈系とリンパ系による「むくみ」などのうっ滞を均等に圧迫することで、むくみの解消に効果があります。静脈は水圧によって外側から受動的に圧縮され、適時の運動による筋肉の膨張よってさらに増強されます。静脈は弁の機能を取り戻し、血液を心臓へ戻すことを容易にします。これは体の表面に近い場所にある静脈だけでなく、深いところを通っている静脈にも作用します(筋ポンプの強化)。
静脈は新陳代謝時の老廃物を輸送しますが、一部の大きな老廃物はリンパ管を通して排出されます。この2つのシステムで老廃物の輸送をしているのです。
ご存じの通り、心臓は酸素と栄養分を組織へ送り出すポンプ作用をしますが、組織からの還流を助ける作用はありません。骨格の筋肉の収縮(太くなったり、細くなったり)が、周囲の組織・静脈・リンパ管を圧迫したり緩めたりします。静脈やリンパ管は弁を持っているため、圧迫によって血液やリンパ液を心臓方向へ送り出します。リンパ管は筋構造を持っていますが、筋構造を持たない静脈には筋肉の収縮はポンプ活動の活動源となっているのです。
水中では深度が増すと水圧は上昇し、下肢の深部に対してテーピングのような圧力効果をもたらします。補足的には温水でない場合水に、静脈への圧迫効果は強化されます。
水の冷刺激だけでも血管に対するトレーニング効果がありますが、温水の場合には下肢に冷水をかけることを続けて行うことがあります。その場合でも水温は32℃以上にしないようにし、その後脚を挙上して安静にします。
アクアジギングは運動・圧迫・静脈緊張性冷刺激の相乗効果が期待できます。