水中運動の注意




高齢者には加齢現象のため様々な運動器や心臓循環系の問題が発生します。水中運動を始める前に医師の診察を受けたり、危険性のある事柄について事前に知っておく必要があります。
特に注意するべきなのは、水中運動は陸上での運動より血液循環系に負荷がかかることです。水は心臓方向へ血液移動させるため血管に圧の増強を促します。そのため心筋に対しての負荷上昇と必要酸素の増加となります。冠状動脈硬化症の人の場合には、心筋に酸素が充分に供給されにくいという併発症が起こります。
高血圧症も同様です:定期的な運動は長期的に見て確かに血圧の低下をもたらしますが、実際には人が水につかると血圧が一旦上昇します。そのため運動の開始時には運動プログラム量を正確に定めておかなくてはなりません。体は温度低下に反応し刺激反射によって末梢から体の中心方向へ血液を送り出し、同時に心拍数が減少します。βブロッカーなどの心拍数を下げる薬を服用されている方は医師の指示を仰ぐ必要があります。年齢に応じて肺胞と肺組織の弾力性は低下し、それにより呼吸が浅くなるためです。ですが、運動によって呼吸の補助筋は強化され、長期に亘っては肺活量を改善する効果があります。
水中でのトレーニングは運動器に対しても良い方向に作用します。特定のトレーニングによって関節部の新陳代謝は確保され、増進されることが出来、退行性現象の進行(いわゆる老化現象)にブレーキがかけられ、運動性能の維持が可能になります。
 


体重の超過が多い人がスポーツする時には、多くの場合自転車や軽めの運動トレーニングなどといった関節を保護しながらのスポーツに限局される必要があります。これに対して水中では、浮力により体重が軽減されるので、走ったりジャンプしたりすることさえ出来ます。また心臓の血液循環に負荷をかけることで代謝の増強がもたらされます。
水中では温度調整によって付随的に代謝を刺激し、単に水中に立っているだけでも基礎代謝エネルギーは既に高くなります。 脂肪組織の厚さによりますが、25℃程度の水温では代謝エネルギーは20~30%上昇するといわれます。
食事を抜く方法で できるだけ短期間にダイエットをすることは非常に困難であり、減量は多大な努力を必要とするとても長い過程であることを理解すべきです。合理的な食餌と多くの運動とで成果は早期に現れ、継続も可能となるといわれます。反対にクラッシュダイエットと呼ばれる極端な方法では、最初の数日内に数㎏減量するが、大変な努力で行った食餌制限を止めると短期間で直ぐに全てが再び増加に転じます。体は「飢え疲れ」て、運ばれてきた全ての物をなおさら摂取しようとするのです。
炭水化物性栄養は蓄積の全てが燃焼しますが、90分後に初めて脂肪燃焼は開始されます。体重を落とそうとするならば、最大心拍数の50~60%で、出来うる限り長時間の運動を行うべきでしょう。
水中運動は体重過多の人にとって関節保護の運動形態であり、ダイエット法として非常に良く適合しています。そのような適した運動によ、って弱点や故障箇所を克服します。減量はしばしば組織の弛緩をもた らしますが、水によるマッサージ効果は組織を緊張させる定期的なトレーニングによって、関節に負担をかけずに体形の形成と組織の引き締めにより、減量を成し遂げることが出来るのです。これが体重過多の人に水中運動が推奨される理由といえます。