リンパ浮腫治療

 

リンパ浮腫とは?

手術によってリンパ管やリンパ節を取り除いた場合など、リンパ器官へのダメージを受けた方に「むくみ(浮腫)」が起こり、それが長期間続く場合が「リンパ浮腫」です。乳がん治療後に発生する腕の「むくみ」、腹部手術後の脚の「むくみ」などがそれです。ケガによる障害部位周囲の「むくみ」も同じです。腕の場合は手術を受けた側の腕に、脚の場合は片側、または両側や下腹部に発生する場合もあります。「リンパ浮腫」は発症すると完治が難しい病気ですので、手術などによってリンパ器官にダメージを受けている方は、日頃から「むくみ」に対して注意する必要があります。



リンパ浮腫の治療とは?

このための治療法として「複合(的)理学療法」があり、ヨーロッパ、主としてドイツで多く行われています。内容は、「リンパドレナージュ」という特殊なマッサージ、弾性包帯(テープ)やストッキングなどで圧迫する圧迫療法、圧迫しながら行う「運動療法」、スキンケアを含む「生活指導」を合わせて行うものです。体の表面に近い皮下部分に特殊なマッサージを行って組織間の液(これが多い場合がむくみ)のリンパ管への取り込みと、それを輸送するリンパの流れを促進し、むくみを減少させます。伸縮性のある包帯(テープ)や着衣などでそれを補助し、効果を高めます。また、むくみを増やさないための生活上の注意も必要な要素です。
 


当院で行う治療 

当院ではこのようなドイツで行われている複合理学療法を行っております。リンパドレナ―ジュ・徒手リンパ排液法などと称される特殊なマッサージと、テーピング(バンテージ)や圧迫ストッキング・圧迫スリーブによる圧迫療法、運動療法、スキンケアを含む健康管理を柱にした療法です。乳がん・子宮がん・卵巣がん・大腸がん・膀胱がん・前立腺がんなど、リンパ廓清・放射線治療を行った後の続発性リンパ浮腫だけでなく、がんや手術の経験が無い原発性(一次性)リンパ浮腫に対しても有効です。具体的な内容につきましては、「ケアと管理」のページやコラム「Ly 治療の話」をお役立てください。



ドイツでのリンパ浮腫治療

ドイツで行われている複合理学療法の大まかな流れをご説明します。一般的なリンパ浮腫治療の場合4週間~6週間程度の入院治療によって集中的に浮腫の減量を図ります。浮腫の程度によって入院期間は異なり長期の入院治療の場合も多くあります。入院期間中の一例を挙げれば、朝起きてシャワーを浴びます。その後、治療室でセラピストから1)リンパドレナ―ジュと、2)弾性圧迫包帯を巻く(テーピング)治療を受けます。休憩の後午前中や午後などに運動の時間があります。浮腫が厳しい場合には午後にドレナージュとテーピングをもう一度行います。その後は普通に過ごし、就寝し、翌朝弾性包帯をはずし、シャワーを浴び、再び治療に向かうという一日になります。特に体重の減量を図る場合でなければ特別な入院食などもなく、治療が休みとなる週末に一時帰宅も出来ます。入院中は浮腫の計測や検査があり、医師による回診もあります。退院が近づくと減量された浮腫のサイズを測り、退院後に着用するオーダーメイドの圧迫ストッキング・圧迫スリーブを作ります。退院時にはその圧迫着衣を受け取り、退院後の浮腫治療や生活上の注意を伝えられます。このように、集中的に浮腫の減量を図り、自宅でその良好な状態を維持するケアを行う事がリンパ浮腫の治療です。


   

治療費用など           

☆一側性リンパ浮腫治療 35分程度 ¥5,000
☆両側性リンパ浮腫治療 50分程度 ¥7,000       
☆初診料                   ¥3,000   
☆圧迫弾性包帯(テーピング技術料) ¥1,500
 包帯自体の費用は実費(使用本数により異なります)
*治療時間は浮腫の部位や程度によって異なります 
*初診時は30分程度のカウンセリングがあります
ご不明な点はお尋ねください